中日ドラ1鈴木博志の父語る “ボルト”に託した一縷の望み

公開日: 更新日:

 社会人チームのトレーナーの紹介で名古屋のスポーツドクターの診察を受けたところ「疲労骨折」と判明。10月に患部にメスを入れた。

 手術は患部に内視鏡を入れ、折れた骨をボルトで接合するというものだった。

 隆美さんは「夫婦で病院に付き添いましたが、手術が終わるまでの1時間半は祈るような気持ちでした。肘に痛みが出てから3~4カ月投げ続けていたので、早く原因が分かっていれば、手術せずに済んだかもしれません。ボルトは今でも入っています」と振り返る。

 執刀した医師からは「3カ月もしたら、軽くならボールを投げられるようになりますよ」と説明を受けても、故障前のような球威が戻る保証はない。ヤマハ入社後、1年間はリハビリに費やした。

 故障に悩む姿を目の当たりにしてきた隆美さんは「プロではケガをせずに、長年にわたって活躍できる選手になってほしい」と話す。

 5歳下の妹・友紀さんは現在、女子バレーボールの強豪である愛知・豊橋中央高に越境入学。1年生ながら身長は175センチを超え、すでにアタッカーとしてベンチ入りしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝