中日・京田をセ新人王に育て上げた“仏と鬼”2人のコーチ

公開日: 更新日:

 手塩にかけて育てられた。

 20日、中日京田陽太(23)がセの新人王に選ばれた。中日の新人王は川上憲伸以来、19年ぶりだ。

 京田は開幕から先発出場を続け、5月に遊撃のレギュラーに定着。141試合に出場し、長嶋茂雄(153安打)に迫るセの新人史上2位の149安打をマークした。

 壇上で「僕が一番びっくりしています」と笑った京田は、春季キャンプから森脇、奈良原両コーチから守備走塁を叩き込まれてきた。2人の指導法は対照的で、森脇コーチが「仏」なら、奈良原コーチは「鬼」。厳しく接してきた奈良原コーチはこう言う。

「まだセンスで野球をやっている部分がある。ワンヒットで済む当たりを感覚だけで守ることで状況判断を誤り、ツーベースやそれ以上になることもあるので、ボールへの体の入れ方、グラブの持ち方など、まだまだやることはたくさんある。ただ、守備は経験。とにかく試合に多く出場して、内野の景色を見続けることが大事。それが必ず生きてくる」

 来季の目標を「フル出場」と語った新人王。今季はリーグワースト2位の14失策だった。この数字を減らし、「鬼」を笑顔にすることができるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない