球児勧誘の切り札? 私学強化の裏に「寮費1万円」特待生

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 春のセンバツ今大会に出場した私学のあるプロ注目選手は、特待生として野球留学している。強豪校の関係者が声を潜めてこう言った。

「関西出身ですが、寮費を含めた毎月の費用が月1万円という条件が決め手になったそうです。経済的に苦しい家庭の子も多い。地元の強豪校なども勧誘したけど、1万円じゃ勝てません。特待生で学費が免除になっても、3食付きで5万~6万円の寮費は免除にならないケースが多いんです」

 この私学は通常、学費と寮費を合わせて月に10万円ほどかかる。甲子園に出場するためには、有望な中学生のスカウティングが重要といわれるが、勧誘合戦にはさまざまな「切り札」がある。

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