愛工大名電・倉野監督に聞く スポーツ界パワハラ指導と今

公開日: 更新日:

 ――スピード?

「頭脳的な適応力、対応力でしょうね。例えば携帯電話の機種変更とか、最新のアプリとかゲームとか、彼らはすぐに対応できるでしょ。ホント、アプリなんか、ものの数分で使いこなしている。僕なんか無理ですよ(笑い)。そうしたことが野球でも生きている。最新の道具や考え方も、難なく受け入れる。昨日まで『野球はこういうものである』と思っていても、翌日から新しい野球に対応できる。ウチがまさにそれ。従来の伝統的なバントと機動力の野球から、あっという間に打撃のチームに生まれ変わった。人間もボタンひとつでリセットできるものだなあ、と感心したくらいです」

 ――そうした今の子供たちにきつい言動や厳しい叱責をしたら「パワハラだ」と受け取られかねないのでは?

「それは部員によりますよ。入部したばかりで右も左も分からない1年生や、補欠の3年生を厳しく叱っても、まるで意味がありません。レギュラーは別です。強くなるためには、一度、どん底を見なければいけないんです。バットも振れない、野球自体が嫌だ、というどん底を味わって初めて成長をする。褒めるだけ、怒らない、楽しい野球……それだけではどん底は見えない。真剣に勝負に打ち込むからこそ、見えるものもある。だから、時にはきつい叱責などもしますよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち