重量挙げパワハラ問題の“キーマン”がすべての疑問に答える

公開日: 更新日:

 ◇  ◇  ◇

 ――三宅会長は「謝罪した」と話していますが。

「会長が謝罪したのは、あくまでも選手のコーチに対してです。本人に謝罪はしてません。そもそも協会の規定に基づくと、コンプライアンスマニュアルに基づいて倫理委員会を開いて、当事者から話を聞いて調査しなければなりません。本人への聴取もなく、加害者側である三宅会長が『パワハラはなかった』と結論付けるのは欠席裁判でおかしい。パワハラは認めていないし、何となく終わらせようという作戦だと思います」

 ――2015年に起きたことを今になって問題にしたのはなぜですか?

「パワハラを受けた元選手が今、つらい思いをしているからです。8月の全日本中学選手権で、私の経営する会社の社員で競技経験者が、パワハラを受けた女子の元五輪代表選手で今はコーチのところへあいさつに行ったのです。すると『私のところに来ない方がいいよ。協会から睨まれているから。私と関わると迷惑がかかる』と言われたそうです。その報告を受けたので、ウエートリフティング界での彼女の人権、名誉回復、それから協会からブラック対象とされているので、ホワイトに変えてあげないといけない。昔の話(会長のパワハラ)が尾を引いていて解決していないわけですからね。彼女は別に悪いことしているわけでもないのに、日本協会から睨まれている。“ブラックコーチ”の人権と名誉を回復するためには3年前の話を蒸し返す必要があるわけです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性