V3広島は球界新盟主 純利益10年100倍で経済効果は巨神以上

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 そして、こう続ける。

広島巨人戦中継の放映権料に頼らず、グッズ販売は17年に入場料収入(約61億円)に迫る54.2億円を稼ぐなど、活路を見いだした。企業調査会社による調査でも、高い格付けを得る優良企業です。今年もコスパが良い広島が最も稼ぐ球団になる可能性は高い」

 広島はビジターの試合にもファンが大挙する。たとえば甲子園開催の広島戦は、1試合平均の観客動員が全体の平均より5000人近くも多い。全国的にファン層を広げていることもあって、ビール会社などは広島のロゴをプリントした「カープ缶」を発売するなど、こうしたロイヤルティー収入も増加傾向という。

「地方活性化が叫ばれるこの時代、広島は地元のみならず全国から収入を得ている。他球団が見習うべきところは多い」とは、前出の宮本氏。

 一昔前は「球界の盟主」といわれた巨人、阪神はもはやかつて弱小球団だった広島にその座を奪われてしまった。

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