広島が2度の足踏み…優勝しても心配な“CSで昨年の二の舞”

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 またお預けだ。

 25日、広島がDeNAに連敗。同日に2位のヤクルトが連勝し、マジック「1」の状態で2度目の胴上げ持ち越しとなった。試合後、緒方監督は「残念だったが、やっている野球は問題ない」と前を向いたが、得意のはずの本拠地マツダスタジアムでの足踏みに表情は硬かった。

 勝てば優勝、というシンプルな条件で勝てない広島は9月に入って息切れ。開幕から毎月勝ち越していたが、今月は初めて負け越している。

 失速の一因は投手陣にある。チーム防御率は4.15。3位タイの巨人(3.79)はおろか、16.5ゲームと大きく引き離している5位阪神(4.05)よりも悪い。広島の完投数は阪神と並んでたったの「3」。これはリーグで2番目に少なく、巨人の「19」と比べると、リリーフへの負担は計り知れない。63試合登板の中崎や57試合登板の一岡、5月に支配下登録されたフランスアも46試合に登板するなど、ブルペンは常にフル稼働を強いられている。

 もうひとつ頭を抱える懸案事項は三塁西川の拙守だ。西川の17失策は両リーグワースト。巧みなバットコントロールから「天才」といわれ、打席では結果を出してきたものの、グラブを持つとミスを連発。チームの足を引っ張っている。

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