唯一トラックマン未導入でも…勝てる広島の「データ戦略」

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 広島は12球団で唯一、「トラックマン」という弾道測定器を導入していない。

 トラックマンは、投手ならスピードや回転数など、打者に関しては飛距離や打球の角度など40種類ほどのデータを計測、収集できる。メジャーでは全30球団が導入しており、日本でも楽天を皮切りに、中日などが今年から取り入れ、巨人は「データ分析室」を設置、阪神も特別チームを立ち上げた。

「トラックマンのデータは分析会社が一括管理し、導入している球団はデータを共有している。さらに、各選手の傾向と対策を分析会社から購入できる。例えば『○○投手は、ストレートとスライダーは同じ球筋だから見極めづらい』といった寸評がついてくる。これがペーパー1枚当たり1万~2万円するとか。広島はトラックマンと似たデータを計測できる『ラプソード』を導入しているものの、他球団の情報は独自に収集しなければならない。情報戦では不利になるはずなんですが……」

 とは、某球界OB。

 しかし広島は今季、セの5球団を圧倒し、3連覇は目前だ。さるパ球団のスコアラーが言う。

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