巨人が4年連続V逸…広島をマネしたくてもできない断末魔

公開日: 更新日:

 巨人は借金6で残り6試合。球団ワーストタイの4シーズン連続V逸、12年連続の勝ち越しもなくなった。常勝だったのは過去の話。今やCS出場圏内の3位死守に汲々としているありさまだ。

「M1」で足踏みしているものの、独走広島のリーグ3連覇は堅い。それは、今季も5勝16敗1分けと一方的に負け越している巨人の罪でもある。

 懲りない巨人はV逸するたびに「補強」を繰り返してきた。実際、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄主筆は今年7月、「もっと強化する。圧倒的に勝つようにな」と恒例の大型補強を示唆しているのだ。

 一方の広島は相反する「育成」で強化してきた。チーム力は離されるばかりなのに、広島から学ばないのはなぜか。

 巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。 

「選手を育てないといけない広島と補強優先の巨人では根本的に考え方が違います。かつて巨人は盟主といわれ、広島は長く低迷していた歴史がある。広島に学べ、といわれても、V3を許そうとしている今でも、プライドが邪魔するところはあるでしょうね。巨人の鹿取GMは補強と育成を両立させたい、と言っていましたが、育成の方は、広島のマネをしたくてもできないのではないか。球団の育成システムの違い、コーチ、スカウティング、そもそも選手の質にも違いがあるため、なかなかうまくいかないのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  4. 4

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  5. 10

    辰己涼介は楽天と再契約が現実的…“コスプレ封印”で殊勝にアピールも、国内FA移籍は厳しい見立て

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…