広島は黄金時代へ 前編成グループ長が明かすドラフト秘話

公開日: 更新日:

 広島が26日、球団史上初のリーグ3連覇を達成した。いよいよ黄金時代に突入した広島の強さの秘密は「チーム編成」にある。過去に一度もFA補強をせず、ドラフトで指名した生え抜きの選手たちが躍動する。2008年から17年まで編成グループ長として選手獲得に尽力した川端順氏(58)がドラフトによる補強の裏側を語った。

■「エースで4番」を探す理由

 チームづくりとは「5年先」にどうなっているかを常に考えること。その選手の5年先、チームの5年先という意味もあります。ドラフト1位指名は投手中心。2、3位からセンターラインの選手を中心に、という基本方針があります。センターラインの投手、遊撃手、二塁手などは、センスのある選手が多く、プロ入り後に転向もできます。

 高校時代(二松学舎大付)、エースで4番だった(鈴木)誠也は、ショートに挑戦してから外野へ転向しましたが、逆の「外野手を内野手にするのはやめよう」という方針はありました。広島は松田オーナーから鈴木常務、我々と指示系統が一本化されている。他球団のように二重、三重に道がないところが強みです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘