巨人原監督がコーチ配転 交流戦対策と「もう一つの意図」

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 巨人原辰徳監督(62)が動いた。

 25日に開幕するセ・パ交流戦からバッテリーコーチを配置転換することが24日、発表された。相川亮二コーチ(44)が一軍から三軍へ、実松一成コーチ(40)が二軍から一軍へ、加藤健コーチ(40)が三軍から二軍へと配置転換される。

■交流戦を前にパ出身の実松を一軍に

 巨人は46試合を終え、首位阪神と4.5ゲーム差の2位で序盤戦を終えた。昨季リーグトップだったチーム防御率は3.36でリーグ4位に沈む。正捕手・大城のリード面が問題視され、持ち味の打撃にも影響。打率.246と精彩を欠く事態に陥っている。かつての正捕手・小林も絶不調で二軍。大城とベテラン炭谷で何とかしのいでいるが、炭谷も23日の中日戦で三回に代打を送られ、早い段階で交代となっていた。

 実松コーチは現役時代、日本ハムでプレーし、2006年に巨人へ移籍。18年に日本ハムへ復帰して引退するまでの2年間は二軍育成コーチを兼務した。2年ぶりの交流戦を攻略するため、パ・リーグをよく知る実松コーチの一軍への配置転換を決めたとみられる。日本シリーズでは2年連続でソフトバンクに4連敗を食らっており、悲願の日本一奪還へ向けたキーパーソンに指名された格好でもある。

「準備不足の途中昇格は大変」

 14年にもシーズン中に配置転換があった。吉原育成コーチが二軍バッテリー担当となり、秦二軍バッテリーコーチが8月から一軍を担当。吉原コーチは開幕時は一軍バッテリー担当だったが、交流戦前の5月に配置転換が行われ、村田真打撃コーチがバッテリー担当を兼ねていた。12年から4年間、一軍バッテリーコーチを務めた秦氏は、日刊ゲンダイの連載でこう振り返っている。

「コーチはオフ期間、周到に準備をする。12年から2年間、一軍のコーチだった頃は、2月までは自軍の選手を把握する期間に充て、3月から相手チームの分析を開始することにしていた。とはいえ、原監督に呼ばれたら馳せ参じるしかない。自軍の選手の状態や対戦内容などを調べ直し、ミーティング材料を揃えた。正捕手・阿部の首の状態など、一軍選手のコンディション情報を集めた。リーグ3連覇を達成できたが、大変だった」

 さるチーム関係者がこう言った。

「実松は阿部(慎之助=42)二軍監督が頼りにするコーチです。今季3年契約最終年の原監督が、阿部の“右腕”を一軍に呼び、自身の考えを伝授する狙いもあるのではないか」

 昨季二軍担当だった村田修一(40=野手総合コーチ)や杉内俊哉(40=投手コーチ)といった“阿部派”の若手は、すでに今季から一軍のコーチを務めている。今回、原監督が実松コーチを一軍に呼んだことで、いよいよ阿部一軍監督誕生へ向けた動きが本格化する可能性はありそうだ。

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