仰木さんと川崎球場から銀座のクラブに直行…小宮悦子アナとの関係を尋ねると
あれはプロ3年目か4年目、川崎球場でロッテ戦があったときのことだ。
近鉄の宿舎は当時、三田(東京)にあった。そこからバスで球場入りする前、午後3時くらいだったと思う。部屋でくつろいでいると、電話が鳴った。広報の小野坂さんからだった。
■「着替えを用意して出てくれ」
「おい、今夜、試合が終わったら、球場からそのまま行くところがあるから、着替えを用意して出てくれ」
選手は通常、ユニホームを着て出発して、ユニホームのまま宿舎に帰ってくる。試合後、私服に着替えたら、ユニホームはどうするのか? 他に荷物もあるし、それらを持ったまま別の場所に移動するのか?
「荷物は持って帰ってもらうから心配しなくていい」
同じ先発投手だった高柳出己にも、小野坂さんから同様の連絡があったようだ。
当日は私も高柳も登板がなく、高柳は翌日、先発予定だった。試合終了と同時にロッカーで私服に着替え、2人で指定された場所に行くとすでにタクシーが止まっていた。すぐに仰木監督と小野坂さんがやって来て4人で出発。行き先は銀座。仰木さん行きつけのクラブだった。