著者のコラム一覧
早草紀子フォト・ジャーナリスト

兵庫・神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年からサッカー誌に寄稿。1994年からフリーランスとしてサッカー専門誌を主戦場に活躍。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンを務め、女子サッカー報道の先駆者として幅広く活動した。日本サッカー協会公式サイトで長年、女子サッカーのコラムを担当。現在Jリーグ・大宮アルディージャのオフィシャルカメラマン。「紡 なでしこジャパンが織りなす21の物語」「あすなろなでしこ」「なでしこの教え」など著作多数。

初戦はセルビア相手に多彩なゴールで5-0完勝!攻撃の選択肢が増えたことも収穫

公開日: 更新日:

多くのコンビプレーが見られたのが収穫

 FIFA女子ワールドカップ予選で強豪ドイツを相手に打ち勝ったセルビア。この<繋ぎ>と<パワー>を併せ持ったチームに対し、日本は高い位置から激しくプレスをかける。

 相手のリズムに持ち込ませず、相手陣内で攻撃に転じたい狙いがあった。もちろん体力の消耗は免れず、相手のスキルによって一瞬で返されればカウンターに通じるリスクもある。

 まずは全力プレスがどこまで通用するのか、その中で危ういラインを共有する必要があった。

 結果として、田中美南(INAC神戸レオネッサ)、植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)ら2トップの気迫あるファーストディフェンスを嫌がる相手を中盤の選手たちがすかさずツメていく。

 その効果か、攻撃陣はいつもより選択肢が増えたことで2人目、3人目の動きによるコンビネーションプレーが多く見られたのは収穫の一つだ。

 ゴールの形も多彩である。清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の上質のクロスを難しい状況からヘッドで仕留めた植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の先制点は、信頼と実績の賜物だった。

 猶本光(三菱重工浦和レッズレディース)が叩き付けるように決めた2点目は、長野風花と宮澤ひなたのマイナビ仙台レディース組との阿吽(あうん)の呼吸から導かれた流れだ。

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