渦中の西武・山川穂高“ファーム塩漬け”の意外な効果…若手に助言惜しまず来季戦力底上げに

公開日: 更新日:

 来季以降、続々と「チルドレン」が台頭しそうである。

 8月29日に不起訴処分となっても、変わらずに三軍練習で汗を流している西武山川穂高(31)。31日も二軍施設を訪れ、フリー打撃で快音を連発させた。

 5月に強制性交容疑等で書類送検されてからは、「コンディション調整」の名目でファームに隔離。本人はふんまんやるかたないだろうが、そんな西武の二軍は打撃好調。昨季のチーム打率.246(イースタン5位)から、もっか同3位の.259である。

 ファームの指導者は昨季と同じ顔触れというわけではないものの、山川が若手に行っているアドバイスも大きいだろう。

 指導を受けた選手たちは口々に「『これをやったら2年後、3年後に絶対役に立つ』と打撃の細かい部分を教わりました」「打撃のアプローチを含め、いろいろ教わっています。貴重な経験です」と、証言している。

 実際、駆け出しの選手にすれば、本塁打王3度の山川は雲の上の存在。バリバリのレギュラーが、ケガでもないのに長くファームにいることは珍しい。故障で二軍落ちした主力は自身のリハビリで精いっぱいというケースが多いが、山川は元気ビンビン。本人も余裕があるからこそ、若手と共に汗を流し、惜しげもなくアドバイスをしているのだろう。

 球団にとって苦し紛れだった「アグーの塩漬け」が、思わぬ戦力の底上げとなりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」