西武・平良海馬が明かす先発転向「成功の要因は2つ」 いきなりの二桁勝利には周到な準備が

公開日: 更新日:

 二つ目は、打球速度のデータだ。

「どこのコースの打球速度が速いかというデータをとっています。一番打たれたくないのは、やはり長打です。外野に飛ぶような速度の速い打球は二塁打、三塁打になりますし、特にホームランは避けたい。そのため、データで打球速度が遅いと出ているコースになるべく投げるのです」

 平良といえば、7月13日のソフトバンク戦でベンチに確認を取らず、自らの判断で申告敬遠を選択したことが話題となった。その時の相手打者は近藤健介(30)だったが、「ツーボール、ノーストライクからだと打球速度が速くなるデータがあるので、それを嫌っての選択でした」と話す。

 三つ目は空振り率だ。「どのような球を空振りするかというデータを元に、追い込んだらそこに投げて三振数を増やします。球種とコースを確認してなるべく早めに追い込んだうえで、空振りしやすいコースに投げて三振を奪うチャンスを増やします」

 この三つを基本とし、「とりあえずデータ通りに投げてみて、臨機応変に組み合わせて判断しています」という。リリーフ時代は投球回や対戦回数も限られ、データ収集はどのような時に打たれ、どのような時に空振りが多いかというデータを集めた程度。対戦相手のこともあまり調べていなかったというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    やす子「ドッキリGP」での言動が物議…“ブチ切れ”対応で露呈してしまった芸人の器量と力量

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  1. 6

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  2. 7

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル

  3. 8

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も

  4. 9

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  5. 10

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ