日大アメフト部廃部を巡る報道に賛否…教育の専門家は現役部員の嘆願に「甘い」

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 日本大学アメリカンフットボール部は、違法薬物事件で3人の逮捕者を出した影響で廃部の方針が固まった。それに対し、29日には、部員が「撤回」を求める署名を提出したが、廃部を巡っては、スポーツ界やテレビ番組コメンテーターなどからは同情の声も上がっている。

 アメフト部員の事件では、今月21日、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行をしたとして、準強制性交の罪に問われた同志社大学アメフト部の元部員ら4人に、京都地裁がそれぞれ懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡したばかり。今回の日大の違法薬物事件と比較し、部内の不祥事の連帯責任について議論になっている。日大側の処分方針は妥当なのか、それとも……。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「廃部は不可避でしょう。逮捕者が1、2人であれば違法薬物問題は他大でも起きていましたから、ここまでにはならなかったと思います。ただ、今回は部員の半数が生活する学生寮で起きていて、違法薬物に手を出していなかった学生も誰一人、逮捕者の薬物使用を『知らなかった』とは理解しがたい環境ですから。もっと前に学生側から『おかしな学生がいる』と申告することもできましたし、学生たちも甘かったと言えます」

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