巨人は「打つだけ単純野球」から脱却 打者のしぶとさが開幕カード勝ち越しを手繰り寄せた

公開日: 更新日:

「いい意味で、昨年までの原前監督との違いが見て取れました」

 とは、巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏である。開幕カードの阪神戦に2勝1敗と勝ち越した巨人。惜しくも3連勝を逃したものの、

「就任以来、阿部慎之助監督(45)は『打つだけでは勝てない』と、しぶとく1点を取りに行く野球を標榜し、選手には自己犠牲を求めた。両軍無得点で迎えた初戦の五回1死三塁で三塁走者の吉川にギャンブルスタートのサインを送り、佐々木の遊ゴロで先制点を挙げれば、2戦目は3-0の七回無死二塁からスクイズを含めた3球連続の犠打のサインを出して追加点を奪った。3戦目は終盤の失点で落としたとはいえ、昨年までの『打つだけ』の野球とは、今季は様変わりしそうな印象を受けましたね」

 と、言うのだ。

【写真】この記事の関連写真を見る(18枚)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性