阿部巨人改革の足かせに…ナインが怯える「結果至上主義」「即二軍落とし」の原前監督の幻影

公開日: 更新日:

 巨人阿部慎之助監督(45)は「ベテランも若手も結果にこだわってやってくれた。チームにとっていいこと」とオープン戦を総括した。

 就任以来、「困ったら、ど真ん中に投げろ」と指令を出していた投手陣が、24日のオープン戦最終戦で8四球を与えたことについては「やっぱり中継ぎ。今日は去年の悪いところが出た」と指摘した。

 巨人は2022年にリーグワーストの与四球414。昨季はワースト2位の401だった。四球からの失点が多いことで阿部監督がメスを入れていた。それなのに、六回1死満塁からリリーフ登板したドラフト1位・西舘が押し出し四球。阿部監督は「本当はあそこで満塁ホームランを打たれて欲しかった。四球じゃどうしようもない」とピシャリ。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏がこう言う。

「巨人に細かい制球力を持つ投手が少ない。阿部監督は『ど真ん中を狙え』と言って、それが適当に散ってくれればいいという考えでしょう。逆にコースを狙って、真ん中付近に入ってしまう球は打ちやすい。これが怖いのです。だから阿部監督の指示は理解できるし、面白いとは思う。ただ、巨人の投手陣がすぐに実践できるかといえば、簡単なことではないと思う」

 なぜか。高橋氏が続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異