“懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

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「勘違い」の共通点

 藤浪の若手時代を知る元首脳陣はこう言う。

「4年目のオフ、高卒選手は5年間の寮生活を送る決まりがあったにもかかわらず、球団は1年前倒しでの退寮を容認。首脳陣も練習や調整を一任するなど、特別扱いしたことで勘違いしたフシがある。首脳陣の指導には聞く耳を持たなかったし、練習の遅刻は日常茶飯事。20年にはコロナ禍に合コンに参加してウイルスに感染するなど、素行も問題視された。佐藤輝も藤浪と似たようなところがある。プライベートのことはともかく、起用に対してふてくされた態度を取ったり、チームの移動バスの集合時間に遅刻したりと、グラウンド外の行動も問題視されているのは確か。岡田監督が昨季6月に二軍降格を決断したのは、スタメン落ちを告げられた試合前のシートノックに参加しないなど、無反省な態度を危惧したから。そんな指揮官の荒療治も、いまの佐藤輝の様子を見ていると、どこ吹く風だったのでしょう。今回ばかりは心を入れ替えないことには、いよいよ選手として頭打ち、藤浪と同じ道をたどりかねません」

■井川慶は腐らず優勝に貢献

 岡田監督はキャンプ中、「今年はこれから先の野球人生の中で大事な一年。カーンっていってしまうか、ずっと本塁打20本くらいで終わってしまうか」と、大きな期待を寄せていた。

「藤浪になるか、井川慶になるかでしょう」

 とは、前出の福間氏。

「ファンも佐藤輝に30本塁打、40本塁打を期待するからこそ、ふがいないプレーに対して厳しい目を向ける。藤浪はそうした環境になじめなかったのかもしれませんが、一方で、00年代にエースとして活躍した井川は藤浪とは違った。開幕から精彩を欠いた05年、交流戦で8失点KOされた直後に岡田監督は『あまりに内容が悪すぎる。もう落とす』と、二軍落ちを決断した。それでも井川は腐ることなく二軍で立ち直り、その年、13勝を挙げてリーグ優勝に貢献。翌06年オフにメジャー移籍しました。当時の井川は、ポスティングの容認時期を巡って球団とうまくいっていなかったようですけど、あくまで結果は残した。佐藤輝にも奮起してもらいたいですね」

 飛躍を遂げるか、このまましぼんでいくのか。佐藤輝が分水嶺に差しかかっているのは間違いない。

  ◇  ◇  ◇

 今季が2年契約の最終年の岡田監督だが、実は契約延長説が浮上している。関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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