著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(104)犯罪はまだ序章に過ぎない

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

「二十五万円ほどだと」

「大橋努の背丈は」

「一七〇センチほどで、やせ型だそうです」

 スクリーンに、働いていた当時の坂口誠、大橋努の顔写真が並べて映される。

 みな凝視するなか、堂前は冷静に告げる。

「共に大切な者を失ったこのふたりが、どこかで繋が… 

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