ヒラメにブリに大鯛も…釣った小魚をエサに大物狙う「わらしべ長者フィッシング」が面白い!(川崎憲次郎さん)

公開日: 更新日:

川崎憲次郎(元プロ野球選手)

 生まれは、大分県随一の水産都市として知られる佐伯市。実家のすぐ横を流れる川ではフナが釣れ、自転車で15分も走れば350以上の魚種がいるといわれる佐伯の海です。しかも、同居していた母方の祖父は遠洋漁業の漁師。釣りをするために生まれてきたような環境で育ちました。

 とはいえ、本格的に野球を始めてからは、長く釣りから離れていたんです。津久見高時代に甲子園に出場し、ドラフト1位でヤクルトに入団。投手が指先をケガするわけにはいきませんから、竿を持つ機会もめっきり減ったのです。

 幼少期以来、再びどっぷりハマったのは、ここ10年くらい。きっかけは地元の「ケーブルテレビ佐伯」で釣りのレギュラー番組を持たせてもらったことです。それが、今も続く「川崎漁業組合」です。「釣りガール養成講座」とのタイトルでスタートし、番組名を変えて今年で11年目に突入。今ではCSでも放送されるようになり、佐伯の方々だけでなく、全国のファンに楽しんでいただけるようになりました。

 おかげさまで、「『川崎漁業組合』に出たい!」という有名人も多く、ローカルのケーブルテレビではなかなか難しいビッグなゲストにも出ていただいています。Qちゃんこと五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんもそのひとり。Qちゃんの回ではブリを狙いに行きましたが、これがもう、文字通りの入れ食い状態。立派なブリを20本も釣ってなお、「面白い! 面白い!」と、一向に納竿しないのには参りましたが、またひとり「釣りバカ」を増やすことに成功しました(笑)。

 月に1回、撮影で佐伯に帰り、さまざまな釣りを楽しんでいますが、好きな釣りをひとつ挙げるとするなら、「落とし込み」です。簡単に説明するなら、まずサビキでイワシやアジ、サバなどの小魚を釣り、針がかりした手応えを感じたら、そのまま大物のいる中層~底に仕掛けを落としていく釣法です。針にかかったままの小魚をエサにして、より大きな魚を狙う。「わらしべ長者フィッシング」と呼んでいますが、魅力はマダイやブリ、カンパチ、ヒラメ、マトウダイなどなど多種多様な魚種が釣れること。なにが上がってくるかわからないのも面白い。しかも、かかれば大きい。

 15キロ超のニベを釣り上げたときは興奮しましたね。2メートルのアカヤガラを釣ったのも落とし込みでした。写真のような、5キロ超の「大鯛」と言っていいマダイだって期待できます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情