渋野日向子「めちゃくちゃイライラ」…これから待ち受ける5日間90ホール、過酷な闘い
【樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント】第1日
また出遅れた。
国内ツアー参戦中の渋野日向子(26)が1バーディー、3ボギーの2オーバーで73位タイ発進。スタートの1番で1mのバーディーパットをカップの左淵に蹴られると、最終18番も1.5mのパーパットを外すなど最後まで波に乗り切れなかった。6アンダーで首位の都玲華、荒木優奈に8打差。今季の〝国内ラストゲーム〟でも予選落ちが見える中、
「最後のボギーでめちゃくちゃイライラしちゃった。すごくショックですけど、頑張ります」
と、巻き返しを誓ったものの、先週までの国内ツアー3試合でも予選落ち、40位、47位と復調の兆しすら見えていない。
主戦場の米女子ツアーの年間ランキングは、現在104位。80位以内のシード権は遠く、ある程度の出場を確保できる準シードの100位以内も厳しい状況だ。
「渋野は12月に行われる米ツアー最終予選会にエントリーしている。ツアー関係者から“国内ツアーに戻って、やり直した方がいい”との声も少なくない中、来季も米ツアーを主戦場とする覚悟を持っている。しかし、最終予選会は5日間で90ホールを戦う、過酷な日程です。4日目には予選カットがあり、最終的に25位までに入らなければ、出場資格を得られない。昨年は99人が出場した。世界各国から参加する選手が目の色を変えて米ツアーを目指すわけですから、肉体的にも精神的にも相当タフな戦いを強いられる。昨年、最終予選会で最終日に進めなかった原英莉花は精魂尽き果て『もう予選会は受けたくない』と言ったほどです」(ツアー関係者)
今の渋野に過酷な予選会を突破する心技体があるか。


















