阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

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 ようやく「H」ランプが点灯したが……。

 4戦目でシリーズ初安打を放った阪神大山悠輔(30)。4打席目には二ゴロを放ちシリーズ初打点を挙げたが、3戦目まで11タコで、この日も4打数1安打。15打数1安打、打率.067。逆シリーズ男となっているのだ。

 今季は不動の「5番・一塁」として打率.264、13本塁打、リーグ3位の75打点をマーク。得点圏打率.316は、23本塁打を放った3番の森下、「40本塁打、100打点」をクリアした4番の佐藤輝を上回り、阪神打線の重要な得点源となっていた。

 自身の長所である長打よりもチーム打撃を優先。リーグ優勝直後、メディアのインタビューに「僕にしかできない仕事もある。例えば進塁打。打率は下がるが、自分は犠牲にならないといけない立場と考えている」と話していた。

 対するソフトバンクは、状況に応じてポイントゲッターとつなぎ役を使い分ける大山を最大のキーマンと認識しているという。球団OBの話。

「阪神は1番の近本を筆頭に、中野、森下、佐藤輝と好打者が揃う。大山はサトテルや森下に比べて直球の打率が落ちるうえ、内角に大きな弱点がある。ソフトバンクの投手陣の実力を加味しても、一番抑える確率が高いと踏んでいるというのです。ポイントゲッターである大山で打線を分断できれば、阪神の得点力を大きくそぐことができるし、打線全体にプレッシャーをかけられますから」

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