男子サッカー大岩監督に「3つの誤算」 5-0大勝発進も56年ぶり五輪メダルには懸念材料ばかり

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■開幕前に「ロス五輪の代表監督は本当に大変」と…

 大岩監督にとって、参加16カ国で唯一、オーバーエージ(OA)枠選手を招集できなかったことも誤算だった。あるサッカー関係者がこう言う。

「3人のOA枠を『使う』と断言していた大岩監督は、ドイツ1部のDF板倉滉とDF伊藤洋輝、ベルギー1部のDF町田浩樹、英プレミアのMF遠藤航、オランダ1部のFW上田綺世らから『OA枠招集に前向きに応じる』と内諾を得ていた。OA枠以外にもスペイン1部のFW久保建英、デンマーク1部のMF鈴木唯人からも五輪出場OKの言質を取っていた。これまで構築してきた選手との信頼関係を頼りに、実直に外堀を埋めていこうともくろんでいた。が、JFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、そんな指揮官の招集プランを知っていたはずなのに、しゃくし定規に所属クラブに直接招集レターを送った。所属先のクラブは基本的に主力選手の派遣には消極的。あの手この手で融通をきかせないといけないのに、山本ダイレクターの行動はかえって『拘束力のない五輪招集には応じない』と<拒否の口実>を与える結果となってしまった」

 大岩監督は、開幕前に「(次の28年)ロス五輪の代表監督は本当に大変だと思います」と周辺に漏らしたという。真面目で礼儀正しいと評判の指揮官が、ピッチ外での相次ぐ誤算に心身をすり減らしているとしても不思議ではない。

 2戦目のマリ戦は、日本時間28日の午前4時キックオフ。勝てば1次リーグ突破が決まるが……。

大岩剛監督】相手に退場者が出たのでボールを支配する時間が長くなり、大量得点につながりました。ひとつひとつ勝つだけ。その先に決勝トーナメント進出があると信じています。

【主将のMF藤田譲瑠チマ】凄く大きい勝利だと思います。内容的にも良く、いい流れに乗れる。この勢いで次の試合に向けて良い準備をしていきたい。

【2得点のMF三戸舜介】初戦をしっかり勝ち切れたのは良かった。斉藤選手が(2点目のアシストとなる)クロスを上げる前から目が合い、ドンピシャのボールが来たので決めるだけでした。

【3点目を決めたMF山本理仁】家族が応援に来ている前でゴールという最高の形で勝利に貢献することができました。次の試合も全力で勝ちたいです。

  ◇  ◇  ◇

 記事本文中にも登場する佐野について、母校・米子北サッカー部の周辺からは「あの無口で純朴な少年だった海舟が…」「何かの間違いでは…」といった声が聞こえる。周辺取材でわかった佐野容疑者のかつての「意外すぎた素顔」とは、いったいどんなものか。

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