著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

ゴルフ銅メダル松山英樹 激アツ大混戦を生んだ「五輪への思い」と「舞台」…金のシェフラーは涙

公開日: 更新日:

 毎年4大メジャーの賞金が増額され、今年の全米オープンの優勝は430万ドル(1ドル150円換算で約6億4500万円)と破格です。五輪はメダルに対する報奨金を出す国はありますが、大会自体の賞金はありません。選手は名誉や国のために戦います。

 ゴルフは2016年のリオ五輪で112年ぶりに復活。現地で取材した際、国旗を背負った選手たちのメジャーとは違う強い意識や集中力に驚いたものです。個人ではなく国の代表として戦うことの「重さ」というものが、言葉や表情などから伝わってきました。

 今回のパリ五輪では、金メダルを胸にしたS・シェフラーが表彰式でアメリカ国歌を聞いた瞬間に涙したシーンは4大メジャーでは見られるものではありません。

 母国開催の東京五輪で4位に終わった松山英樹は、力を出し切っての銅メダルだったのではないでしょうか。パリ五輪に懸ける並々ならぬ思いは、初日の「内容はどうでもいい。結果が出れば」というコメントからわかりました。最終日は、あと2つ3つバーディーパットを決めていれば金メダルを手にできたかもしれません。それでも狭いフェアウエーを確実に捉え、バーディーチャンスにつける松山らしいゴルフでの銅メダルは立派。ファンは大混戦の金メダル争いを堪能したことでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発