松山英樹「最後の五輪」で悲願成就!理想主義者が捨てた「内容」…溢れ出た「本気度」と「らしくなさ」

公開日: 更新日:

【パリ五輪】男子ゴルフ

 狙った色とは違った。それでも、松山英樹(32)は日本男子ゴルフ初となるメダルを手にして満面の笑顔を見せた。

 伸ばし合いの大混戦を制したのは、ボギーフリーの9アンダー62と大爆発した今季ツアー6勝で、世界ランキング1位のS・シェフラー(28・米国)。通算19アンダーの金メダルは、トップに4打差からの大逆転だった。銀メダルは通算18アンダーのT・フリートウッド(33・英)。

 2打差で金メダルを逃した松山だが、頂点は目前だった。通算11アンダー4位タイからスタートし、前半の4バーディーで首位に1打差。後半も10番、12番のパー4でスコアを伸ばすなど、何度も首位に手が届きかけた。13番以降のチャンスを決められず、一進一退。が続く中で迎えた最も難しい18番パー4がメダルの色を分けた。第2打をピン奥3メートルにつけ、これを決めれば銀メダルを争うプレーオフに持ち込める可能性があったが、無情にもこのバーディーパットがカップに蹴られた。

 最も輝くメダルは手にできなかったものの、悲願の五輪メダルを手にしたことは松山のゴルフ人生に新たな歴史を刻んだことになる。

「苦しかったですけど、残り3,4ホールまで金メダルのチャンスがあった。金を獲ることができず悔しいですが、銅メダルでも凄く嬉しい。(前回の)東京(大会)では、女子ゴルフで稲見選手が銀を獲って、男子は獲ることができなかったので、今回獲ることができて嬉しい」

 こう語った松山だが、今年に入ってもパリ五輪に懸ける思いを表に出さなかった。むしろ、興味がないという態度で、2月に出場権を得ながら出場を公にしたのは、6月の全米オープン最終日のこと。ところが、現地入りすると一転、公式会見で「3年前以上の結果を出せるように頑張りたい」とメダル取りに意欲を見せた。

 2016年のリオ五輪は、ブラジルで流行していたジカ熱などを懸念して出場を辞退。前回の東京五輪は最終日に首位と1打差の単独2位から金メダルを狙ったが、7人で銅メダルを争ったプレーオフで脱落し、4位に終わった。女子の稲見萌寧(24)が銀メダルだっただけに、その悔しさは想像に難くない。「3年前以上の結果」を求めたのは当然だろう。

「松山がこの大会を特別なものとして捉えていることは、初日のコメントにも出ていた」と、ツアー関係者がこう語る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ