ドジャース佐々木朗希「性格に難あり」でも…消去法で加速する“抑え構想”
またしても試合をひっくり返された。これが今季10回目、メジャー最多のセーブ失敗になる。
1点リードの九回、マウンドに登るも、死球、四球、犠打、犠飛で追い付かれ、最後は適時打を浴びたドジャースの抑え左腕・スコット(31)のことだ。
日本時間24日のダイヤモンドバックス戦は大谷翔平(31)が先発。今季最長の6イニングを投げて5安打無失点、8奪三振と好投した。
大谷が降板した時点で3-0とリード。今季2つ目の白星が付くケースだったが、懸案のリリーフ陣が例によって試合をブチ壊した。大谷の直後を託されたドレイヤー(26)とエンリケス(23)が計3失点。最後は抑えのスコットが打たれてサヨナラ負けだ。
トライネン(37)は1勝7敗2S、防御率5.55、イエーツ(38)は4勝3敗3S、防御率5.23。スコットも含め、試合終盤を担うドジャースの抑え候補は散々なのだ。
この日の試合後、ロバーツ監督は今季限りで引退するカーショー(37)がきょう25日に救援登板する可能性に言及。「彼自身が提案してきて、それはいい考え方だと伝えた。日曜(米28日)の先発を考えると、明日(25日)が唯一、ブルペンで起用できる日。彼はチームのためにすべてを受け入れる気持ちだ」という。
とはいえカーショーのリリーフ起用はこの日に限らない。ドジャースの先発は6人だが、短期決戦のプレーオフは4人程度で回せる。ポストシーズンは既にシーハン(25)のリリーフ起用が内定。大谷、山本(27)、スネル、グラスノー(ともに32)、カーショーの先発陣の中からもうひとりリリーフに回すとなると、カーショーが有力なのだ。
「ただ、試合終盤の抑えを任せるとなると、カーショーとシーハンでは心もとない」と、特派員のひとりはこう続ける。
「いまのカーショーはストレートが150キロに満たない。シーハンは150キロ台前半のストレートを投げるが、変化球はスライダーとチェンジアップくらい。ともに、ここぞの場面で不可欠な三振を奪える絶対的なボールがないのです」
そこへいくと、きょう25日からメジャー復帰、リリーフとしてブルペン待機する佐々木朗希(23)には160キロ超の速球に加えて、落差の大きなスプリットがある。