打撃ドン底の大谷翔平、9月のV字回復にこれだけの根拠 「投手復帰」への執念も発奮材料に
投打の二刀流としての自負
現在、米メディアの中には、大谷の投手復帰を必ずしも歓迎しない論調がある。プレーオフの先発は4人で十分。ドジャースの先発にはスクーバル(29)、山本(28)、スネル(33)がいて、8月26日にはグラスノー(33)が負傷者リスト(IL)から復帰。ブレーブスの強力打線を5回3失点に抑えたかと思えば、31日はタイガース打線を7回2安打1失点と完全復調した。先発はすでに4人いるうえ、11勝のロブレスキ(26)やトレードで5月に加入して以降7勝1敗のラウアー(31)もいる。「先発はすでに飽和状態、大谷が戻ってこなくても間に合っているし、わざわざ投げる必要はないから、その分、打ってくれ」と指摘する米メディアがあるのは事実だ。
しかし、大谷には投打の二刀流としての自負がある。投げて打って勝利に貢献したい。その思いがプレーオフの先発に関して「4枚目以降はわからない状態」という発言につながったし、結果として実戦登板が白紙に戻ったとはいえ、プレーオフの先発4番手を目指した。ロバーツ監督も当面の実戦登板は否定しながら「大谷は投球練習を再開する」と話している。特派員のひとりがこう言った。
「いまの時期に実戦マウンドに上がれないのだから、プレーオフで長いイニングを投げる先発としての起用は事実上、消滅した。ただ、本人はワールドシリーズ3連覇のために必要とされれば投げるつもりでいるし、プレーオフでは投げたい。ゴームズGMも理想は先発と言いながら、救援登板の可能性も示唆しています。たとえばストッパーなど短いイニングであれば、ポストシーズンで投げる可能性は消えてません。そのためには打つ方で結果を出し、チームを牽引する必要がある。本人は投手としての復帰に並々ならぬ意欲を燃やしているだけに、再びマウンドに立つことがモチベーションになって、打撃が上向くかもしれません」
あくまでも左膝と右腕の状態次第。8月下旬には5試合で3盗塁したこともあるだけに左膝より右腕の方が気になるものの、投げたい、投げてもワールドシリーズ3連覇に貢献したいという強い気持ちが打撃の復調につながるというのだ。


















