著者のコラム一覧
山﨑武司元プロ野球選手

1968年、愛知県出身。86年ドラフト2位で愛工大名電から捕手として中日に入団。外野手に転向し、96年本塁打王(39本)。2003年、オリックスに移籍するも04年に戦力外。05年に新規参入した楽天入団。07年に39歳で本塁打王(43本)と打点王(108打点)。11年オフに戦力外通告を受け、12年に古巣の中日に復帰。13年に現役引退、現在は評論活動などを行う。通算2249試合、1834安打、403本塁打、1205打点、打率.257。

星野監督の下で指導者なんて論外 コーチ打診されるも球団代表に「自由契約」を直談判した

公開日: 更新日:
盟友の星野仙一監督&田淵幸一一軍ヘッドコーチコンビ(C)日刊ゲンダイ

 2011年、6月の右手薬指剥離骨折の影響もあり、9月は打撃が絶不調だった。27日からの3連戦で10打数無安打に終わった翌30日、京セラドーム大阪でのオリックス戦前に“事件”が起こる。

 それまで股関節痛を抱えていた俺は痛み止め薬のボルタレンを服用していた。飲んでから効くまで時間がかかるため、スタメンの場合、試合前に逆算して服用する必要がある。その事情はあらかじめ田淵(幸一)さん(一軍ヘッドコーチ)に相談したうえで了解をもらっていた。

 9月30日のオリックス戦前は田淵さんからスタメンであることを告げられなかった。「今日はベンチか。前の3連戦で10タコだったし、仕方ないか」と思っていた。

 しかし、張り出されたスタメン表を見て愕然とする。俺の名前があったのだ。

 田淵さんは天然なところがあったから、おそらく悪気はなかったのだと思う。でも、自分は切るか切られるかの瀬戸際で勝負している。

「こっちは野球人生がかかっているんです。前もって頼んでいるんだから、それくらい言ってもらわんと困りますよ!」

 少しキツイ口調で言った。すると、それがすぐに星野仙一監督の耳に入り、京セラドームの監督室に呼び出された。

「何や、おまえ」

 俺は理由を説明したが、監督はぶっきらぼうにこう言った。

「おまえ、もう辞めろ」

 突然のクビ宣告。星野監督は一度決めたら揺るがない。こちらがいくらガーガー言っても聞く耳を持たない。それは長い付き合いだったから、よく分かっていた。だから俺はその場ですぐ 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り692文字/全文1,364文字)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  3. 3

    ラブホで愛人と休憩中にバスローブ姿でリモート報道対応 秋田県幹部職員のウソと大甘処分のワケ

  4. 4

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  5. 5

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  1. 6

    日本ハム新庄監督に「自分に甘く他人に厳しい」の特大ブーメラン! “お気持ち表明”も非難轟々

  2. 7

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  3. 8

    高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度

  4. 9

    バツ印「日の丸」に批判殺到でも逮捕できない? 廃止一択“無理筋立法”国旗損壊罪法の限界露呈

  5. 10

    代表復帰の八村塁に過度な期待は禁物か “国際大会に弱いフィジカル”でパフォーマンス振るわず