27年間「野球一色」だった…引退を機に思い切り遊んでやろうと思ったが、そう都合よくいかなかった
2013年のシーズンで現役に別れを告げた。引退後の14年3月21日、楽天とのオープン戦(ナゴヤドーム)では引退試合をしてもらえることに。7年間、在籍した楽天との試合に合わせ、1日限定の支配下登録という粋な計らいもしてもらった。
でも、楽天の星野仙一監督はこのセレモニーをどう思っていたか。実は引退試合に向け、ドラゴンズ側がいろんな企画を考え、楽天側に提案していたという。
でも、企画が通らないことは目に見えていた。だから、楽天の選手会長だった嶋基宏にこう伝えた。
「いやいや、結構。というか、おまえらがいろいろ考えてくれても、どうせできねえと思う。だからありがたいけど、気持ちだけもらっとくわ。ありがとうな」
これまで星野監督は指揮を執ったチームで多くの選手のクビを切ってきた。とはいえ、チームの功労者や結果を残してきた選手には再就職先を与え、俺もコーチの打診を受けていた。将来的な監督就任も視野に、「俺の下で監督の帝王学を学べ」とまで言われた。
そんな中、引退宣告を拒否してチームを去ったのは俺だけだっただろう。嫌われても仕方なかったかもしれない。
結果、両軍からの花束贈呈、グラウンドでのスピーチ、場内一周で俺の引退試合は幕を閉じた。
27年間、野球一色だった人生。引退したんだからこの際、思い切り遊んでやろうと思った。
すぐ指導者になりたいという思いは皆無。現役時代に自分がやれなかったことをひたすら楽しみたかった。一般の人からすればしょうもないことかもしれないが、
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