プロ野球は「CS導入」でどのくらい儲かるの? 《終戦の遅延》は球団運営に欠かせない「売上防衛措置」
【Q】2007年にセ・パ両リーグで導入されたクライマックスシリーズ(CS)。ポストシーズンの試合増に加え、秋口の消化試合が減少。球界で「金のなる木」といわれていますが、CSがなかった時代と比べ、収益にどれくらいの違いがあるのですか?
【A】 昔は9月ともなれば、気候だけでなく順位表にも秋風が吹きました。優勝争いから脱落した球団の本拠地は人影がまばら。数千人規模の試合も珍しくありませんでした。
今は様変わりです。2025年は全858試合のうち、観客1万人を下回ったのはわずか1試合。それも6月に山形市で行われた楽天-中日戦の9806人という地方開催でした。
集客増の最大の要因は、04年の球界再編を転機とした球団改革です。12球団がスポーツビジネスに本腰を入れ、球場、ファンサービス、チケット販売などが大きく進化した。そこにCSが加わり、9月の「終戦」を遅らせました。
象徴的なのが09年のヤクルトです。
この年は9月23日に巨人がリーグ優勝。その時点でヤクルトは主催11試合を残していました。CSがなければ、残りはすべて消化試合。従来ならば、招待券のオンパレード、それでも1万人割れは必至という状況です。しかし、ヤクルトは阪神と3位争いの真っ最中で、残り試合で1万人を割ったのは1試合のみ。CS進出を決めた10月9日の阪神戦は3万3218人の満員御礼となりました。


















