「あなたはここにいなくとも」町田そのこ著
「あなたはここにいなくとも」町田そのこ著
清陽は、恋人の章吾がコーヒーを入れる音で目を覚ます。同じ広告代理店に勤める2人だが、お互いのスケジュールが合わず、ようやく2日間の連休が取れたのだ。2人で清陽の部屋でゆっくりと過ごすつもりだったが、その朝、九州の実家の母から祖母が亡くなったと連絡が入り、清陽は九州に向かうことに。新大阪の駅まで送ってくれた章吾は、自分も同行すると言ってくれるが、清陽は思わず断ってしまう。生前、祖母の春陽はことあるごとに章吾に会いたいと言い続けていた。しかし、清陽は酒癖の悪い父とギャンブルが趣味の母を章吾に合わせたくなくて二の足を踏んでいたのだ。(「おつやのよる」)
他にも、職場でのいじめで対人恐怖を抱える香子など、心に痛みを抱える主人公たちにもたらされる救済を描く全5作。 (新潮社 693円)


















