「城主になった女井伊直虎」梓澤要著

公開日: 更新日:

 明年のNHK大河ドラマの主人公の生涯と、彼女が生きた時代背景を解説した歴史読み物。

 井伊直虎は、戦国時代の遠江国(静岡県西部)の領主・井伊直盛の娘として生まれる。当時の遠江は、三方から狙われ、まさに乱世の真っただ中にあった。長じて、婚約者が今川氏に命を狙われ破談になった直盛の娘は出家して「次郎法師」を名乗るようになる。その後も、今川義元、氏真に当主や重臣を相次いで死に追い込まれ、平安時代から500余年続いていた井伊家は滅亡の危機に。永禄8(1565)年、次郎法師は、前当主の遺児・虎松の後見人として直虎を名乗り、城主となる。列強の狭間で領地を守り、後世へとつないだ女性の激動の人生を描く。(NHK出版 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です