• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「ただしくないひと、桜井さん」滝田愛美著

 子どもたちから「桜井さん」と呼ばれる大学生の僕は、NPO団体が運営する「ぽかぽかハウス」のボランティアスタッフ。僕の担当は金曜日で、子どもたちの宿題をみたり、将棋の対戦相手をしている。いつもテキトーな返事をするので皆に呆れられているが、結構、秘密も打ち明けられる。中学3年で豊満ボディーの柚希に「痴漢されて気持ちいいねん。桜井さん、私のこと触って?」と迫られたときは困ったけど。

 ある日、ハウスに通う中学3年生の太郎の母親が病気で亡くなり、その数日後、父親が淫行で逮捕されるという事件が起こる。被害者は太郎の同級生でもある柚希だった。僕は太郎を誘って静かな公園に向かい、一通の手紙を見せた。(「正義のみかた」)

 不倫、自殺、売春などその裏にある切実な痛みを描いた、第13回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作。(新潮社 1500円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有働アナ取られ…大手がマツコに意趣返し“共演NG包囲網”も

  2. 2

    5歳児虐待死も 連れ子のいる女性が再婚相手の子を望む心理

  3. 3

    支持率下落が続く安倍政権 今度は対北外交でも国民にウソ

  4. 4

    夜な夜な六本木の会員制バーで繰り広げられる乱痴気騒ぎ

  5. 5

    東西約300人が在籍 ジャニーズJrは“大人以上に遊んでいる”

  6. 6

    目黒5歳女児も 学歴コンプレックスの親がハマる“教育虐待”

  7. 7

    金融緩和継続 欧米と金利差拡大で円&国債大暴落の現実味

  8. 8

    織田裕二のひと言で消えた「東京ラブストーリー」続編計画

  9. 9

    公式本も発売 空前ブーム「おっさんずラブ」に続編あるか

  10. 10

    写真誌に撮られた休日の有働アナに「私服がダサい」の声が

もっと見る