「悪医」久坂部羊著

公開日: 更新日:

 52歳の小仲は、早期の胃がんが見つかり手術。担当医の森川は、95%治ると断言したが、11カ月後に肝臓へ転移。苦しい抗がん剤治療に耐えたが、がんはさらに腹膜にも転移し、森川からもう治療法がないと余命3カ月を告げられる。

 セカンドオピニオンを求めて訪ねた大学病院では、他の小さな病院を紹介され失望。そんな中、小仲は新聞で抗がん剤を専門に扱うがん薬物療法専門医の存在を知る。

 一方、小仲に下した結論に自信を持つ森川だが、もし自分が患者だったらと考えると答えが見つからない。

 医者と患者の関係を描く第3回日本医療小説大賞受賞作。(朝日新聞出版 680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?