「嵐を呼ぶ少女とよばれて」菱山南帆子著

公開日: 更新日:

 環境問題に関心をもつ両親のもとに生まれた著者は、小学5年生のとき、担任教師の差別的な発言に抗議して、同級生を率いて授業をボイコットした。卒業式の「君が代」強制などに息苦しさを感じるようになり、「金で自由を買う」と言って私立の和光中学校に入学する。1年のとき、アメリカのイラク攻撃に反対して、学校内で自分の名を明記した反戦ビラを配ったが、自由な校風で、制止されることはなかった。社会人となってからは、市民運動と出合い、脱原発などのデモに参加するようになる。国会前でシュプレヒコールのリーダーを務める女性の、自らの信念に従うまっすぐな生き方をつづった自伝。(はるか書房 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲