「おつまミステリー」浅暮三文著

公開日: 更新日:

「レーズンバター」は駄菓子や乾物でもなく、焼き鳥や唐揚げほどしっかりしていない、緩衝地帯にあるおつまみである。

 レーズンバターの起源は古く、実は葬儀と関わりが深い。フュネラルパイ=レーズンパイは葬儀の翌日に食べられるもので、近所の人などが持ち帰る、ヨーロッパ版の葬式饅頭である。これが主にカトリックの習慣であることが判明。キリスト教の象徴はパンとぶどう酒だから、レーズンバター菓子は死者を弔う縁起を担ぐものだったのでは、と著者は推測する。(「レーズンバター」)

 他にチーズ鱈やラッキョウなど、「おつまみの素顔」に迫るエッセー。飲み会の話題にぴったり。 (柏書房 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  2. 2

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 3

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  4. 4

    経済閣僚から相次ぐ「高市総理はリフレじゃない!」の無責任…にじむのは露骨な米国への配慮

  5. 5

    何ら新味なかった高市改造人事で期待できるとすれば、勢いづいた藤田維新の“大暴れ”くらいか?

  1. 6

    歌番組を見ながら紅白を考えた…来春メンバーが2人になる純烈が気になる

  2. 7

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  3. 8

    川島道行さんは闘病19年 脳腫瘍グレード2で5年生存率は7割

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    WEST.“史上最悪の空中分解”で前途暗雲…10年前のSMAP解散時を超える衝撃