「生物はなぜ死ぬのか」小林武彦著

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「そもそもなんで生き物は死ぬのか」という根源的な疑問に生物学的視点から迫る科学エッセー。

 死について考察する前に、まずは生物がなぜ誕生したのかを解説。原初の地球までさかのぼり、度重なる偶然(ミラクル)が起こり、より効率的に増えるものが生き残り、死んだものが材料を供給する「正のスパイラル」によって生命が誕生した過程を振り返る。

 現在の生物の多様性は、実は遺伝子の変化と絶滅(=死)による選択によって支えられている。生命の誕生と多様性の獲得に、個体の死や種の絶滅といった「死」が重要であり、「死」も進化がつくった生物の仕組みの一部であるという。「老化」というヒト特有の現象の意味などにも触れながら、死が「生命の連続性を維持する原動力」であることを説く。

(講談社 990円)

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