「脱税の世界史」大村大次郎著

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 国家は税金が徴収されて初めて成り立つ。古代ギリシャは、世界で現在使用されている税制度の仕組みをすでに整えていたといい、大英帝国が7つの海を制したのも統計学を駆使した合理的な税制度をつくったからだ。

 そして、税金という存在には必ず「脱税」がつきまとう。中国・秦の時代の古文書にも脱税に関する罰則が記されているほどだ。

 脱税がはびこり、税システムがうまく機能しなくなると、革命や国家崩壊などの大きな社会変動が起きる。

 徴税請負人の不正がはびこる一方、税を免除された特権階級の肥大化で国家が破綻したローマ帝国や、イギリス政府による北米植民地の密輸業者=脱税業者への対抗策が引き金となったアメリカ独立戦争など。

 税の視点から世界史を振り返る歴史読み物。

(宝島社 1100円)

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