(48)うまい店連れていってやるからよ

いまや梅雨なのかゲリラ豪雨なのか、わからない時代になったな、とふと林檎は思う。
年配者はよく口にするが、二十七歳の自分が幼かったころだって、こんな気候ではなかった。
庄子と林檎はコンビニで売っている、安いビニール傘を開く。
「送っていきましょうか?」
…
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