「不埒なり利家」谷津矢車著

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「不埒なり利家」谷津矢車著

 織田信長の嫡孫、織田三郎秀信は徳川軍に攻められ岐阜城に立て籠もったが、もはや陥落は免れない。近習頭の森左門は、己の策により石田三成側についたことに責任を感じ、自分の首を敵に差し出すことを申し出る。三郎はその策を受け入れ、この世の名残にと、左門と思い出話を始める。

 天正15年に秀吉が北野大茶湯を催したとき、当初は10日間行う予定だったが、たった1日で終わることになった。茶の湯のさなかに、秀吉が信長から拝領した茶入れ「手枕」を、利家が割ってしまったのだ。だが利家は、「手枕」をすり替えていたと打ち明ける。

 戦国の武将、前田利家をめぐる歴史ミステリー。 (実業之日本社 2200円)

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