著者のコラム一覧
佐藤雫作家

1988年、香川県生まれ。「言の葉は、残りて」で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。著書に「白蕾記」「花散るまえに」ほか。

(7)そなた、いったい何者なのだ

公開日: 更新日:
イラスト・鈴木ゆかり

 一弥は、厳しい口調で言った。

「殿様からは、漆の取れ高が減っている理由を調べるべく、殿様の御耳となり漆掻き職人の声を聞くようにと仰せつかっております」

 すると、白石は目を丸くして言う。

「それはまことに大儀なことで。ならば啓吾殿に、漆の取れ高を記した帳簿など… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第四弾 漆の一滴

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