診療危機だけじゃない! ナフサ不足で“お薬難民”が出る恐れ…それでも高市首相「まだ大丈夫」と強弁ノー天気
石油化学製品の原料であるナフサ(粗製ガソリン)の供給不安が高まっているが、高市政権は「まだ大丈夫」の一点張りだ。2月末のイラン攻撃直後から1カ月経ってようやく「重要物資の安定供給」に本腰を入れ始めるという後手対応が不安をかきたてているのに、安心を呼びかけても無理がある。
問題は、ナフサの供給不安によって、すでにあらゆる資材の不足が生じていることだ。特に医療現場では、手袋や注射器など日々の診療に欠かせない資材が値上がりしたり、出荷制限をかけられたりしている。米国とイスラエルが仕掛けたイラン戦争が長期化して中東情勢の混乱が続けば、今度は「お薬難民」が出てきかねない。ある糖尿病専門医は「医薬品の供給不足は差し迫った脅威ではないが」と前置きしたうえで、こう続ける。
「ロキソニンやボルタレン、カロナールなど馴染みある医薬品の多くはナフサ由来です。糖尿病の患者さんに欠かせないインスリンの注射器や、錠剤の包装素材、点滴パックなどにもナフサは欠かせません。政府は『ナフサ供給が6月に途絶える』という専門家の指摘を『誤認』と断じて、『今のところ足りている』と言っていますが、薬の供給すら危ぶまれるという最悪の事態を想定しているのでしょうか。2~3カ月に1回診療に来る患者さんに対し、次は薬を処方できなくなる恐れがあるのです。インスリンしかり、抗血小板薬や抗凝固薬、抗生剤など、一瞬たりとも途切れてはいけない薬は山ほどある。だからこそ、国には特例的に余剰処方を認めるなど、有事の対応を示して欲しい」

















