著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

ストーカー加害者にGPS装着を義務付けることはできるのか

公開日: 更新日:

 3月26日、東京・池袋のサンシャインシティにあるポケモンセンターで、女性店員が元交際相手の男に刺されて死亡する事件が起きました。報道によれば、加害者は、ストーカー規制法違反の容疑で逮捕されたうえ、接近禁止命令も出ていたとされます。それでも最悪の結果を防げませんでした。ここに、今のストーカー対策の難しさが表れています。

 ストーカー規制法は、つきまとい、待ち伏せ、しつこい連絡などを繰り返す行為を取り締まる法律です。警察は、警告や禁止命令を出すことができ、違反すれば処罰の対象になります。最近では、相手に無断でGPSなどを使って居場所を把握する行為も規制対象に加わりました。

 ただ、今回のような事件が起きると、「加害者にGPSを付けて監視できないのか」という声が上がります。確かに、被害者を守るという意味では分かりやすい発想です。しかし、これは簡単な話ではありません。GPSの装着義務は、対象者の行動を常時監視することになりますから、プライバシーや行動の自由に深く関わります。国会でも、ストーカー加害者へのGPS装着制度については、憲法上の問題を含めて慎重な検討が必要だと議論されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

  3. 3

    【スクープ第4弾!】自民党の公選法違反疑惑 国政帰り咲きの丸川珠代氏も「広告動画」を流していた

  4. 4

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  5. 5

    追い込まれた高市首相ついに補正予算編成表明も…後手後手のくせして無能無策の極み

  1. 6

    ビートルズを聴き始めるなら「これから」 お買い得な全18曲入りアルバム

  2. 7

    仲間由紀恵46歳の“激変ふっくら姿”にネット騒然も…紆余曲折を経てたどり着いた現在地

  3. 8

    AI・半導体の検査装置「FIG」のストップ高は今後の大幅高への“号砲”だ

  4. 9

    ソフトBモイネロの体たらくに小久保監督イラッ…なぜ“同条件”の巨人マルティネスと差がついた?

  5. 10

    違法疑惑の自民党「広告動画」編集の狡猾手口 スキップ不可の冒頭5秒に候補者登場させ有権者にスリ込み