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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ゴルフ場の周りは飲み水に注意? パーキンソン病リスクが2.26倍

公開日: 更新日:

 パーキンソン病という病気があります。神経の難病のひとつで、手の震えや姿勢の異常、歩行が不安定になって転びやすくなるなどの症状が進行し、寝たきりの原因ともなります。認知症とも関連の深いことが知られています。この病気の原因は不明ですが、遺伝要因と環境要因とが絡み合って発症すると考えられています。そして、環境要因のひとつとして報告されているのが、神経に毒性のある農薬の影響です。

 2025年の米国医師会関連の医学誌に、地下水の農薬汚染とパーキンソン病の発症との関連についての研究結果が報告されています。

 米国の複数地域で、ゴルフ場の周辺に住んでいる住民と、そうでない住民とを比較したところ、ゴルフ場の周辺ではパーキンソン病の発症リスクが2.26倍有意に増加していました。特にゴルフ場を含む地域の水道水を使用していて、地盤が脆弱で地下水が流出しやすいような地域では、よりそのリスクが高くなっていました。

 ゴルフ場では芝を守るために頻回に農薬散布が行われていて、その影響が疑われるという結果です。これは米国のデータで、日本にそのまま適用されるものではありませんが、水源の汚染が健康に与える影響については、日頃から意識して生活する必要がありそうです。

【連載】医者も知らない医学の新常識

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