「老後がめんどくさい」勢古浩爾著

公開日: 更新日:

「老後がめんどくさい」勢古浩爾著

 現在、老年論は和田秀樹の超楽観論が主流である。「年をとったら医者や世間のいうことなど気にしすぎず、自分の気分を優先して、好きなように生きるのが一番」というものだ。

 だが、それは必ずしも「楽しく生きる」を意味していなかったのではないか。楽しまなきゃ損、というのは「楽しい病」である。

 著者は世間で「楽しい」といわれていることが「楽しくない」人間である。好きなものなどなかったので、何もしなかった。定年退職後、ボランティア活動も適度な運動もしなかった。現在78歳の著者の望みは、今日と同じ穏やかな明日が続くことである。

 マイペースで生きている著者のゆるゆるエッセー。 (草思社 1760円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ