「老後がめんどくさい」勢古浩爾著

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「老後がめんどくさい」勢古浩爾著

 現在、老年論は和田秀樹の超楽観論が主流である。「年をとったら医者や世間のいうことなど気にしすぎず、自分の気分を優先して、好きなように生きるのが一番」というものだ。

 だが、それは必ずしも「楽しく生きる」を意味していなかったのではないか。楽しまなきゃ損、というのは「楽しい病」である。

 著者は世間で「楽しい」といわれていることが「楽しくない」人間である。好きなものなどなかったので、何もしなかった。定年退職後、ボランティア活動も適度な運動もしなかった。現在78歳の著者の望みは、今日と同じ穏やかな明日が続くことである。

 マイペースで生きている著者のゆるゆるエッセー。 (草思社 1760円)


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