著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

眠気覚ましのコーヒーはむしろ睡眠の質を改善する?

公開日: 更新日:

 コーヒーに含まれるカフェインは、アデノシンという物質の働きを抑えることによって一時的に眠気を抑え、脳を覚醒させる働きがあります。

 ただし、カフェインの覚醒作用に関する研究の多くは、摂取した直後の短期的な効果の検討に限られていました。そのため、習慣的にコーヒーを摂取している人に対するカフェインの影響については、十分な知見が得られていませんでした。

 そのような中、習慣的なコーヒーの摂取と眠気や睡眠との関連性を検討した研究論文が、「プロス・ワン」という科学誌に2026年3月9日付で掲載されました。

 スウェーデンで行われたこの研究では、50~64歳の2万5381人が分析対象となりました。研究参加者に対してアンケート調査を行い、コーヒーの摂取量と睡眠の質や寝つきの悪さ、眠気の度合いなどとの関連性が解析されました。なお、コーヒーの摂取量は、全く飲まない、少ない、中程度、多い、の4段階で評価され、睡眠の質や寝つきの悪さは0~4点の5段階(点数が増加した場合を悪化と定義)、眠気の度合いは0~24点(点数が高いほど強い)で評価されました。

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