名医に聞く「変形性股関節症」手術の最新情報

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 中年以降で増える変形性股関節症の治療は、保存療法(薬・運動・生活習慣の改善など)と手術。「手術は怖い」と先延ばしにする人がいる一方で、手術を受けた人の満足度は高く、「とても満足」「やや満足」と回答した人が93.8%(211人中)という報告もある。九州大学整形外科学教室の中島康晴教授に変形性股関節症手術の最新情報を聞いた。

「変形性股関節症は、残念ながら進行を止める薬はいまだありません。保存療法を受けても、生活に支障が生じる痛みが続くようなら、骨切り手術もしくは人工股関節置換術が検討されます」

 骨切り手術──名前だけ聞くと「何をされるのか」と不安になる人もいるかもしれないが、これは変形した骨を削って角度を矯正し、関節の負担を分散させる術式。自分の関節を残せるので、術後の動作制限や違和感が少ない。変形性股関節症の進行程度を示す「前期→初期→進行期→末期」のどれに該当するかが判断基準となる。

「骨切り手術を受けた人の20年後の成績を見た研究では、手術時に前期・初期だった人は93.3%の人が再手術なしでしたが、進行期になると54.8%まで低下しました。若くても股関節の状態が悪ければ骨切り手術より人工股関節が適していますし、50代以降でも骨切り手術が適応となる人もいます。状態に応じた手術を選ぶこと。骨切り手術が適応となるなら、それに越したことはありません」

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