「奈良 千夜一夜物語」あをにまる著
「奈良 千夜一夜物語」あをにまる著
御子柴俊春は橿原にある零細建設会社を父から受け継ぎ、ゼネコンに成長させたカリスマ経営者だ。だが、本人は貧乏な家に生まれ、「何も持たない」生活が好きだった。
ある日、藤原宮跡で物思いにふけっていると、白ヒゲの老人が現れ、俊春に声をかけた。彼が貧しい暮らしに戻りたいと言うと、午後3時に、自分の影の頭の所を掘れと教えた。掘ってみると木簡が出てきたため、文化財保護法によりメガロポリス開発のプロジェクトは中断され、俊春の会社も巨額の損失を出す。社長を退任して幸福に浸るが、その木簡が「世紀の大発見」で……。(「逆杜子春」)
ほかに「シンデラレン」など、奈良を舞台にした名作童話のパロディー4編。 (KADOKAWA 1760円)


















