真木よう子“W受賞”で火がついた 尾野真千子の「女の戦い」

公開日: 更新日:

 この日は衣装も対照的。上下黒のスーツでマニッシュなスタイルで登場した真木に対し、尾野は胸元と背中にスリットの入ったセクシーな白いロングドレスで登場。笑顔の真木とは白黒くっきり決着をつけられ無冠に終わった尾野の心境たるや……である。

 映画批評家の前田有一氏が言う。
「容姿は似つかぬ2人ですが、ともに濡れ場シーンに挑んでおり、並々ならぬ女優魂の持ち主です。今回、真木さんに軍配が上がったのは、『さよなら――』が名実ともに“真木よう子の映画”として大きなインパクトを与えたということ。気迫と覚悟を強く感じさせ、『ベロニカは死ぬことにした』(06年)以来となる彼女の代表作と印象付けたことが大きかったのでは。無名塾出身。たしかな演技力は他の女優の追随を許さない。しかし、今回は一歩譲ったとはいえ、尾野さんは鬼才・河瀬直美監督の秘蔵っ子。すでに国内外で高い評価を得ている女優です。2人とも間違いなくこれからの日本映画界を引っ張る存在。今回の結果は互いのライバル心に火をつけたことでしょう」

 平成を代表する2大女優のバトル。ゴングは鳴ったばかりだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  4. 4

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 5

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道